はたらけ細胞
こんにちは。
まろです。
前回、感染時の白血球たちの話について予告した通り、今回は担当医が説明してくれた白血球たちの主に好中球の数値についてのお話です。
表題のアレは、まぁアレですよ。
アニメにもなった有名な漫画です。
なんとなく想像しながら読んでください。笑
このお話も白血球の、主に好中球さんが活躍しております。
なんらかの感染時に活躍してくれる細胞たちです。
あ、白血球には好中球以外に単球、リンパ球、好酸球、好塩基球があります。
何に感染しているか(細菌やウィルスなど)によって、どの構成細胞の数値があがるのか違うので、血液検査で、細菌感染なのかウィルス感染なのかの判断する目安となります。細菌感染なら抗生物質が処方されます。
そういえば、抗ウィルス薬ってインフルエンザなど一部を除き、聞かないですよね。
全世界を震撼させている「新型コロナウィルス」は名前の通りウィルスなので、基本的には対処療法になるのはそのためなのでしょうか。
ちなみに、アレルギー反応がでると好酸球の数値があがるのですが、息子が赤ちゃんの時に牛乳(粉ミルク)に反応し数値が上がっていました。よって牛乳アレルギーです、と。
息子の検査結果で色々勉強させてもらってますね。
ちなみに離乳食が始まるまでにアレルギーは治まり、あの結果はなんだったんだろう、と思うほどです。(赤ちゃんの時のアレルギー検査は確実でないそうです。)
好中球の話に戻ります。
好中球さんは主に殺菌担当なので、好中球の数値が上がるということは細菌感染である可能性が高いです。
逆をいえば、好中球減少症を患っていると細菌感染しやすいと思っています。
事実、息子はRSウィルスよりも溶連菌に罹患した時の方が、回復に時間がかかり抗生物質を使用してもなかなか改善しないことが多かったです。
さて、体調を崩したときに白血球はどうなるのか。
ある入院時のデータですが、平常時の白血球が4000μl前後だったのが、約14000μlにはねあがっていました。
好中球は5600μlほどで、「スゴイ!!!増えてる」って大興奮し、先生に「感染時なので普通です」と冷静に返されました。
しかも、同じ月例の赤ちゃんが罹患した場合と比較すると低めだそうです。^^;
ともあれ、体が戦闘態勢に入った状態です。(カーン)
抗生物質などの薬や休息などを経て、だいたい症状が落ち着いて退院するころには6300
μlまで下がり、好中球も260μlとなっていました。
まさに死闘!(キャー!好中球サーーーン)
数値をみるだけで細胞が適切に働いているのがわかりますね。
この働きがいわゆる『免疫』て言われるものなので、必要に応じて細胞たちが活躍してくれるようです。
息子の場合は、まだまだ好中球たちが少ないので細菌に抵抗する力が弱いので、回復に時間がかかる、と説明されました。
そもそも成長過程の子供たちは、大人に比べると好中球が少なく、細菌やウィルスに対抗する反応が未熟(経験値不足)なので風邪を繰り返す、長引くのは致し方ないそうです。
『自己免疫性好中球減少症』
さらにこの病気の厄介なことは、体が回復してきたら自己抗体が好中球を必要以上に減らしてしまうのです。
ようやく治ってきたと思ったら、すーぐ別の感染を繰り返すのはこのためです。
いや、何やっているのよ!!!
必要な時は増員増員ってやって、なのに落ち着いたら大量リストラ。
ブラックすぎる。
細胞たちの職場環境はかなり悲惨です。
涙がでますね。
そんなはたらく細胞たち。
アニメをAmazonプライムで見たときは「息子の好中球、もっと働け」って思ったけど、理由があったのね。職務放棄かと思っていて、すみませんでした。
いや、それでも、もっと働いて、頑張って、マジで。笑